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第19話  再構築プログラム

last update Date de publication: 2026-07-14 07:03:03

黒い円卓の中心から、青白い光が溢れ出す。

 LAPISの中核にある“再構築プログラム”が、ついに起動した。

 「これが……始まるのね」

 ミオの声は、どこか緊張を含んでいた。

 プログラムはゆっくりと、しかし確実に、美佳の選択を受け入れ、システムの内部を書き換えていく。

 「この再構築で……何が変わるの?」

 美佳は、円卓の中央に立ちながら尋ねた。

 「この世界の“基準”よ。アンケートに答えた者が、自らの意志で選択し、行動した結果、それが世界にとってどう影響するのか。それを本来の形に戻す」

 「……本来の形?」

 ミオはうなずいた。

 「今のLAPISは、利用者の無意識や衝動的な答えを拡大解釈して、“望んだ結果”を先に実現する装置になってる。でも、本来はそうじゃなかった。選択とは、自分で“責任を持って変えていく”ものだったはず」

 「だから、誰かを救いたいっていう私の気持ちが、再構築の鍵になったんだね」

 「そう。あなたの意志が核になって、LAPISは変わろうとしている」

 だが──その瞬間だった。

 部屋の空気が、凍りついたように変わった。

 警告音が鳴り響く。

 《外部からのアク
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    ──どうして、こんなにも懐かしいのだろう。彩音の声が耳に残る。「ちゃんと、迎えにきたよ」と微笑むその表情は、今も鮮明に記憶の中に焼きついている。だが、美佳にはまだわからない。彼女が「どこへ導こうとしているのか」、その全貌は霧の向こうだ。「彩音……あなたは、何を知っているの?」風に揺れる制服の裾。あれは、LAPISの制服ではない。かつての藍都学苑の、懐かしいセーラー服──。それが、彼女の存在がただの幻覚でないことを告げていた。「答えはもうすぐ、あたしの役目は、あなたに“鍵”を渡すこと。それだけ」「鍵……?」「うん。思い出して。あの日、わたしと最後に話した場所を。そこに、あなたを待つ“扉”があるの。今のあなたなら開けられる。だから、お願い──向かって。時間がないの」そう言うと、彩音は静かに手を差し出した。その手の中に、小さな金属のペンダントが握られていた。美佳の胸がざわめく。その形に見覚えがある。中学のとき、二人で「おそろいにしよう」と言って買ったものだ。が──それは、失くしたはずのものだった。「……どうして、これが……?」「あなたの心の中に、ずっとあったからだよ」彩音が手を開いた瞬間、ペンダントがふわりと宙に浮かび、美佳の首もとへ吸い込まれるように戻っていった。カチリ。小さな音とともに、空間にひびが入る。「扉が開いた──あとは、あなたが歩く番」目を見開いた美佳の前で、彩音の姿は薄れていく。「待って……まだ、話したいことが……!」「また会えるよ。ほんとのあな

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